今回の記事は弊社エリアの奈良県、特に奈良市エリア、大和郡山市エリアなど北和エリアでの経験的推測になります。
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不動産売却を考えていく上で「売り時」について知りたいと思われたことはありませんか?
不動産売却を検討する上で、こんなことを考えたことはありませんか?
・不動産が高く売れる時期ってあるのかな?
・いつが売り時なのか?
実は不動産売却には「売り時」ともいえる不動産の売買が頻繁に行われる時期、繁忙期があります。
繁忙期に不動産売却をすると、相場より高く・早い売却ができる可能性があります。
該当する時期は、毎年12月から3月が私共がオススメする売却時期です。しかし全ての不動産が12月から3月が売り時というわけでもありません。
その理由は不動産市場における「需要と供給のバランス」です。
■不動産購入を希望する人が増えてくる時期
不動産の需要(購入希望者)が集中する時期は、先ほどお伝えした12月から3月が代表的ではありますが、実は9月~11月も該当します。
引っ越し先を探す時期で一番多いのは2月から3月です。そうです、転勤・入学の時期だからなのです。
多くを占めるのは「子供が小学校に上がるから」という理由なんです。子供を人気の小学校に通わせたという気持ちから、11月ごろから不動産を購入しようと動き始めます。
その他にも新しく勤める会社の近くに引っ越したいので、入社前に合わせて2月から3月に引越をしたい人が多いのです。12月から3月に比べると少し数は減りますが、9月から11月にかけての秋口も多いです。
その理由は主に転勤や移動等の理由が挙げられます。
■不動産売却をしたい人が多くなる時期
不動産の供給(売却希望者)が集まる時期は一般的には2月から3月または9月から11月と言われていますが、近年では空地・空家問題や相続問題などのご相談が多数寄せられます。
子供が独立して、今住んでいる家は広すぎるので住み替えしたい。新しく家族が増えたので広い所へ移りたい。両親が亡くなり相続したが使い道がない。と売却を決断する人が多いのです。また仕事の転勤が決まったので、という理由で売却する人もいらっしゃいます。
■不動産が売れない時期
不動産売却の取引件数が大幅に落ちるのは8月です。とても売れにくい時期で、どこの不動産業者も暇を持て余しています。
いうなれば閑散期ですね。昔はそこまで閑散としていなかったのですが、昨今では不動産業者の中では常識になってきました。
原因は暑すぎる夏のせいだと言われています。暑すぎて不動産見学なんて嫌だ、という方が多いのです。8月はオープンハウスをしてもサッパリで、なかなか人も集まりません。
■繁忙期は本当に「売り時」ですか?
実際に繁忙期に売却したほうが、他の時期よりも高く・早く売れたという事例は多々あります。特に室外・室内状況のいい不動産になると、購入希望者の取り合いが発生するほどです。
しかし繁忙期にはデメリットもあります。それはライバル物件の出現です。
繁忙期には他の物件も数多く出てくる時期でもあります。購入希望者は物件状況のいい物件から見学していきます。つまり物件状況がいい不動産からなくなります。
ほかの時期に出していれば、いい物件と思われていたはずの物件が、強力なライバル物件の出現のために「人気のない物件」として扱われる可能性もあります。
すべての物件が繁忙期に売却すれば成功するのかと聞かれたら、疑問を感じるのは「ライバル物件出現の可能性」のせいです。
■繁忙期以外に物件を売却する場合
繁忙期以外で不動産売却する場合は、比較対象となる物件が出にくい時期ではあるので、競合によってご自身の物件が埋もれる可能性は低くなります。
とは言え、売却物件の特徴を把握せず、販売価格を高く設定してしまった場合は話は別です。比較対象の物件がなくても売れ残ってしまうことがあります。
比較対象物件がないからと言って、強気過ぎる値段設定にしてしまった場合は売れ残ってしまうことにもつながりかねません。
■最後に
ここまでお読みいただいた方は、「だったら一体いつが本当の売り時?」と思われているでしょう。
繁忙期・それ以外の時期もメリットとデメリットがあります。だからこそ、どの不動産(マンション・戸建て・土地)にも通用する「売り時」というのは無い!という結論が正しいのではないでしょうか?
物件の価値に見合った価格設定にしてある程度の広告露出をしておけば、どんな物件でもいずれ売れます。問題は売れる時期が早いか遅いか!
むやみに時期にとらわれずに、ご所有の不動産に対して正しい価格で売り出すことのほうに集中しましょう。
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